車用マグネットの原理と構造
発表時期です:2023-10-17 クリック数です:370
適切な素材で適切に着磁(磁化)されていて正しく取り付けられていれば、通常は剥がれたり取れたりする事は考えられません。
表面が乾燥してきれいな表面の車体であれば、10㎝×20㎝の厚さ0.8mm(表面白塩ビの一般的な製品)のマグネットに2リットル(約2㎏)のペットボトルをぶら下げるのは容易だと思います。
マグネットの実験室(作成中)をご参照願います。
①マグネット自体が弱い・不良品の場合です。初心者マークが制度化された頃、道端に初心者マークが落ちているのを見た方もいると思います。見つけると持ち帰り磁力を確認しましたが、いずれも不良品と言える磁力の製品でした。現在はおそらく、車体に安定して取付できないほどの磁力の製品は無いと思います。
②取付方が良くない場合。例えば、マグネットの一部が車体から浮いた状態でとりつけられた場合です。取り付けた時は一応付いているのですが、走行時に車体とマグネットとの隙間に風が吹き込み浮いて取れてしまう可能性があります。取付の際は、マグネットの端から密着させ、順に貼っていけば隙間ができず密着して貼る事ができます。曲面での取付の際は、事前に車体表面のカーブに合わせてマグネットにカーブを持たせてから貼ると安心です。特に車の後部に貼る場合は注意して貼ってください。冬季もマグネットが固くなり曲面への取付には注意が必要です。
③マグネットステッカーを貼りっぱなしで、車体とマグネットの間に砂などが溜まり間隔が空き落ちてしまった場合です。このような隙間が発生すると走行中にマグネットが振動して、磁力が低下する可能性があります。
車体に貼ったマグネットは少なくとも週に1回は剥がして(取り外して)車体とマグネットの双方を乾拭きしてください。同じ場所に貼り続けますと、貼った場所とそれ以外で、塗装の色に陽焼けで段差ができますので、少しづつ位置を変えると、色の差が目立たなくなります。
④車体がプラスチックの場合も当然ながら剥がれます。当社が実際に体験した例では、いずれも車体の一部がプラスチックの場合で、大型観光バスの後部と軽自動車の後部です。おそらくは、お車の持ち主もご存知ないのではと思います。車体の表面が鉄(スチール)かプラスチック(FRPなど)かは、冷蔵庫などに貼ってあるマグネットを実際に付けてみれば確認できます。